ロレックス
ROLEX
リシャール・ミルの時計は、常に革新と芸術性を融合させたデザインで注目を集めています。今回は、特に話題性の高い3つのモデル、RM 69「エロティック・ディスプレイ」、RM 26-02「ドラゴン・アートウォッチ」、そしてRM 33-02「エレガントな薄型ラウンドケースデザイン」について詳しくご紹介します。それぞれのモデルが持つ独自の魅力と技術的な特徴を通じて、リシャール・ミルの世界観を深掘りしていきましょう。
RM 69:エロティック・ディスプレイ搭載モデル
1-1. 独自の「オラクル」機構とは
1-2. 技術と遊び心の融合
RM 26-02:ドラゴン・アートウォッチ
2-1. オリヴィエ・ヴォーシェによる芸術作品
2-2. グラン・フー・エナメル技法の魅力
RM 33-02:エレガントな薄型ラウンドケースデザイン
3-1. スポーティさとエレガンスの融合
3-2. 超薄型ムーブメントの技術力
まとめ
RM 69は、リシャール・ミルが2015年に発表した限定30本のモデルで、伝統的なエロティックウォッチの概念を現代的に再解釈したものです。この時計の最大の特徴は、「オラクル」と呼ばれる3つのチタン製ローラーを用いた表示機構です。10時位置のプッシャーを押すことで、ローラーが回転し、ランダムに選ばれた言葉が表示されます。例えば、「I need to」「taste」「you tonight」といったフレーズが組み合わさり、ユーモラスかつ挑発的なメッセージが現れます。この機構は、伝統的なエロティックウォッチの絵画的な表現とは異なり、言葉による表現で新たな魅力を提供しています。
RM 69は、見た目のユニークさだけでなく、技術的にも高い水準を誇ります。手巻きのトゥールビヨンムーブメントを搭載し、6時位置にトゥールビヨンが配置されています。また、パワーリザーブインジケーターも備えており、実用性も兼ね備えています。ケースはチタン製で、サイズは50mm x 42.7mm x 16.15mmと存在感のある大きさです。このモデルは、リシャール・ミルの遊び心と高度な技術力が融合した、まさにコレクター垂涎の一本と言えるでしょう。
RM 26-02「トゥールビヨン・イービルアイ」は、ジュネーブの著名な職人オリヴィエ・ヴォーシェによってデザインされました。このモデルは、古代から伝わる「邪視(イービルアイ)」の概念をモチーフにしており、3Nレッドゴールド製のダイヤルには、手彫りで炎と目が描かれています。この彫刻は、特別に作られたノミを使用して細部まで丁寧に仕上げられており、芸術作品としての価値も高いものとなっています。
このモデルのもう一つの特徴は、「グラン・フー・エナメル」と呼ばれる伝統的なエナメル技法です。この技法では、金属のダイヤルに酸化物を用いて絵柄を描き、800〜900℃の高温で何度も焼成します。その後、透明なラッカーを何層にも重ねて焼成し、深みのある色彩と光沢を実現しています。このような手間と技術を要する工程により、RM 26-02は芸術性と技術力を兼ね備えた時計として高く評価されています。
RM 33-02は、リシャール・ミルが2019年に発表したモデルで、同ブランド初の超薄型ラウンドウォッチRM 033を再解釈したものです。このモデルは、トノー型の曲線とラウンド型のエレガンスを組み合わせたケースデザインが特徴です。ベゼルとケースバックにはカーボンTPT®を、ケースバンドにはサテン仕上げのレッドゴールドを採用し、スポーティさと高級感を両立させています。
RM 33-02には、厚さ2.6mmの自動巻きムーブメント「RMXP1」が搭載されています。このムーブメントは、オフセンターのプラチナ製マイクロローターを採用し、45時間のパワーリザーブを実現しています。また、スケルトン仕様のダイヤルと大型のアラビア数字インデックスにより、視認性とデザイン性を兼ね備えています。限定140本のこのモデルは、リシャール・ミルの技術力とデザインセンスが凝縮された一本です。
リシャール・ミルのRM 69、RM 26-02、RM 33-02は、それぞれ独自のコンセプトと高度な技術力を持つモデルです。RM 69は遊び心と機械技術の融合、RM 26-02は芸術性と伝統技法の結晶、RM 33-02はスポーティさとエレガンスのバランスを追求しています。これらのモデルは、リシャール・ミルが常に革新と挑戦を続けるブランドであることを象徴しています。時計愛好家やコレクターにとって、これらのモデルはまさに夢のような存在と言えるでしょう。