ロレックス
ROLEX
1868年創業のIWCは、技術力と美しさで世界中の時計ファンを魅了する名門ブランドです。そんなIWCの2025年最新作として発表されたのが、限定100本の「ポルトギーゼ・トゥールビヨン・レトログラード・クロノグラフ」。トゥールビヨン、クロノグラフ、レトログラードという3つの複雑機構を統合したこのモデルは、デザイン・技術・希少性すべての面で傑出しています。唯一無二の機能美を誇るこの逸品を、IWCの歴史とともに深掘りしてご紹介します。
IWCとはどんなブランドか
「ポルトギーゼ」シリーズの魅力
新モデル Ref.IW394009の特徴
ムーブメントと搭載機構の詳細
まとめ
IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)は、1868年にアメリカ人時計技師フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによってスイス・シャフハウゼンに設立されました。伝統的なスイス時計製造の技術と、アメリカ式の先進的な生産方法を融合させた同社は、高精度かつ耐久性に優れた時計作りで知られています。
「エンジニアリングによる芸術」を理念に掲げ、視認性の高いパイロット・ウォッチや、高い防水性と実用性を誇るアクアタイマー、そして機械美と優雅さを両立したポルトギーゼなど、多彩なコレクションを展開しています。世界中の時計ファンから高い評価を得ており、その中でも複雑機構を備えたモデル群はコレクター垂涎の的となっています。
「ポルトギーゼ(Portugieser)」シリーズは、1930年代末にポルトガルの商人たちの依頼によって誕生しました。航海用クロノメーターに匹敵する精度を腕時計に求められたことがきっかけで、大型ポケットウォッチ用ムーブメントを搭載したことから、このシリーズの特徴である「大型ケース」が定着しました。
ポルトギーゼは、無駄を削ぎ落としたクラシックなデザインと、高精度なムーブメントを兼ね備えており、エレガンスと実用性を両立。シンプルな3針モデルから永久カレンダー、トゥールビヨン搭載モデルまで、幅広いバリエーションが揃い、IWCの象徴的シリーズとして世界中の愛好家に親しまれています。
2025年に発表されたRef.IW394009は、「ポルトギーゼ」シリーズの中でも技術的・審美的に最高峰の位置づけにある特別モデルです。世界限定100本、価格は税込23,094,500円。ケース径43.5mm、厚さ15.9mmの存在感あるサイズで、ケース素材にはIWC独自の18K Armor Gold®を採用しています。これは通常の18Kゴールドよりも硬度と耐擦傷性に優れており、高級感と実用性を兼ね備えた新素材です。
文字盤には、15層に及ぶラッカー仕上げが施された「オブシディアンブラック」が採用され、深みのある美しさを実現。ゴールドのアプライドインデックスや針が絶妙なコントラストを生み出し、視認性と高級感を両立しています。ストラップにはサントーニ製のブラックアリゲーターストラップが付属し、クラシカルでエレガントな雰囲気を強調。高級時計としての風格を感じさせる一本に仕上がっています。
搭載されているのは、自社製キャリバー89900。375個の部品で構成され、毎時28,800振動(4Hz)、約68時間のパワーリザーブを実現しています。以下、主要な複雑機構を紹介します。
トゥールビヨン:6時位置に配置されたフライング・ミニット・トゥールビヨンは、重力による姿勢差を補正し、精度向上に寄与します。56のパーツからなるケージはわずか0.675gという軽さで、視覚的にも極めて美しい動きを見せます。秒針停止機能も搭載されており、時刻合わせの精度も確保されています。
レトログラード日付表示:9時位置に配置された日付表示は、1日ごとに進み、月末になると一気に初日にジャンプバックする仕様。視認性が高く、デザイン面でもインパクトがあります。
クロノグラフ機構(フライバック機能付き):12時位置のインダイヤルに60分と12時間の積算計を備え、時と分を一目で把握できる設計。フライバック機能により、ワンプッシュでリセットから再スタートまで可能です。
耐久性向上技術:脱進機にはシリコン素材を採用し、摩耗を抑えるDiamond Shell®コーティングを施すことで、長期使用にも耐える耐久性を実現しています。
サファイアガラスの裏蓋からは、ジェネーブストライプやペルラージュ装飾、18Kローズゴールド製ローターの動きが鑑賞でき、細部に至るまでラグジュアリーな仕上がりとなっています。
IWCの2025年新作「ポルトギーゼ・トゥールビヨン・レトログラード・クロノグラフ Ref.IW394009」は、同ブランドの技術力とデザイン哲学を結集させた真のフラグシップモデルです。限定100本という希少性に加え、18K Armor Gold®の美しさと耐久性、トゥールビヨン・クロノグラフ・レトログラードという三大複雑機構の融合が、このモデルを唯一無二の存在に仕立て上げています。IWCの真髄を体現したこの新作は、機械式時計に情熱を持つ人々にとって、長く愛されるコレクターズピースとなるでしょう。