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スイスの名門マニュファクチュール、パルミジャーニ・フルリエが誇るラグスポ「トンダ PF」コレクションに、2025年の新作「PFスポーツ クロノグラフ Ref. PFC931‑2020021‑40018」が登場。18Kローズゴールド製ケースに、手作業によるクラウ・トリアンギュレギョーシェのサンドストーン文字盤、高振動PF070自社クロノグラフムーブメントを搭載し、スポーティかつ上品に仕上げられています。本記事ではブランドとモデル背景から、最新作の魅力を掘り下げます。
目次
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パルミジャーニ・フルリエというブランド
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トンダ PF シリーズの系譜
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新作 Ref. PFC931‑2020021‑40018 の特徴
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技術仕様と実用性
- まとめ
1. パルミジャーニ・フルリエというブランド

パルミジャーニ・フルリエは1996年に創業されたスイスの高級時計ブランドです。創業者ミシェル・パルミジャーニが修復師としての経験を基盤に設立し、手仕事を大切にする姿勢が特徴です。現在はサンドス財団傘下で、年産数千本の限定的生産体制を維持し、ムーブメントからケース、ダイヤルまですべて自社一貫のマニュファクチュールとして知られています。機械式時計の芸術品のような仕上がりを誇り、ブランドの成長はブガッティモデルやセンクワーク構想などの実績に裏付けられており、業界内でも高い評価を受けています。
2. トンダ PF シリーズの系譜

#Ref. PFC931‑2020021‑40018
トンダ PFは2021年に誕生した新たなラグジュアリースポーツラインです。控えめながら丁寧な仕上げと統一感あるデザインが支持されています。そのスポーティ版として2023年にはトンダ PF スポーツが登場し、特にクロノグラフモデルが高く評価されています。42mmサイズ、手織り仕上げベゼル、統合型ラバーストラップなど「上質な洒落感ある実用時計」を体現しています。
3. 新作 Ref. PFC931‑2020021‑40018 の特徴

#Ref. PFC931‑2020021‑40018
この新作は18Kローズゴールドケース(42mm×12.9mm)に、ブランドを象徴する三角突起のギョーシェ「クラウ・トリアンギュレ」文字盤を採用。サンドストーンと呼ばれるサブダイヤルのカラーリングは、地中海の砂浜を彷彿とさせる温かみが魅力です。
また、従来の4時半日付表示を省いたノーデイト仕様に刷新され、文字盤の整然とした美しさが際立ちます。ベゼルの400μのフルーテッド仕上げと、同系色のテクスチャードラバーストラップ(“Tufo”調)にも職人のこだわりが光ります。
4. 技術仕様と実用性

#Ref. PFC931‑2020021‑40018
搭載する自社製PF070は、5Hz(36,000振動)の高振動クロノグラフムーブメントで、COSC認定済み。垂直クラッチ&コラムホイール構造で滑らかな動作を実現し、65時間パワーリザーブを備えます。22K金ローターはフェラーリ250 GTOのハンドルホイールを思わせるデザインで、裏スケルトン越しに鑑賞可能です。
ケースは100m防水仕様で、日常の使用にも耐える実用性があります。ストラップはコードラ風テクスチャーながらラバー製、手縫い仕上げで優れた装着感を提供します。
5. まとめ

#Ref. PFC931‑2020021‑40018
パルミジャーニ・フルリエの2025年新作「トンダ PF スポーツ クロノグラフ Ref. PFC931‑2020021‑40018」は、ブランドの持つ哲学と技術力が凝縮された一本です。1996年創業と比較的若いブランドながらも、ミシェル・パルミジャーニの時計修復の経験をルーツとし、妥協のないものづくりを続けてきました。
その理念は、最新作にも色濃く反映されています。18Kローズゴールドケースに手作業のギョーシェ装飾を施した文字盤、視認性とバランスに優れたノーデイト設計など、視覚的な美しさと実用性の両立を図っています。また、PF070ムーブメントの高振動・高精度・高品質な仕上げは、時計愛好家の目にも耐えうる完成度を誇ります。
「トンダ PF」シリーズは、派手な主張よりも静かな品格を重視するスタイルです。その中でも本作は、スポーツウォッチとしての機能性と、エレガントな日常使いを可能にする洗練された佇まいを見事に両立しています。華美すぎず、地味すぎない。「本当に良いもの」を求める方にこそ、このモデルは強く響くはずです。パルミジャーニ・フルリエが追求する“控えめな贅沢”を、ぜひ腕元で体感してみてはいかがでしょうか。