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    【700本限定】イタリア500リラ銀貨を纏う時計──コルム「ヘリテージコイン」ダンテの肖像

    【700本限定】イタリア500リラ銀貨を纏う時計──コルム「ヘリテージコイン」ダンテの肖像

    リード文

    スイス高級時計ブランド「コルム」が2025年に発表した新作「ヘリテージ コイン」(Ref: C082/04535)は、単なる時計を超えた“時の芸術品”です。1965年製のイタリア500リラ銀貨を文字盤と裏蓋に採用し、世界限定700本で展開。銀貨に刻まれたのは“イタリア語の父”ダンテ・アリギエーリ。ブランドの哲学、クラフツマンシップ、そして文化的敬意が融合したこのモデルには、時計製造を超えた深い物語が刻まれています。


    目次

    1. コルムというブランドとは

    2. ヘリテージ コインとはどんなモデルか

    3. ダンテ・アリギエーリと500リラ銀貨の背景

    4. この時計が語るもの

     


    1. コルムというブランドとは

    #「ヘリテージ コイン」Ref: C082/04535

    コルム(CORUM)は1955年、スイス・ラ・ショー=ド=フォンにて創業された独立系高級時計ブランドです。「創造性」「大胆さ」「革新性」を核に据え、トラディショナルな時計製造技術とアート性の融合を特徴としています。中でも1964年に誕生した「コインウォッチ」は、実際の通貨を使用したユニークなデザインで、時計界に一石を投じた存在です。

    アメリカのリバティコインや中国のパンダ金貨など、世界各国の実在コインを文字盤として採用してきたそのスタイルは、国家的象徴や歴史をデザインに昇華させるという、他ブランドにはない哲学を反映しています。ジョージ・H・W・ブッシュやビル・クリントンといった米大統領たちも愛用し、コインウォッチは「格式ある遊び心」を体現するモデルとして国際的に高く評価されています。


    2. ヘリテージ コインとはどんなモデルか

    #「ヘリテージ コイン」Ref: C082/04535

    今回の2025年新作「ヘリテージ コイン」Ref: C082/04535は、そうしたコインウォッチの60周年を記念する特別モデルです。使用されているのは、1965年にイタリアで発行された500リラ銀貨。文字盤にはコインの裏面に描かれた帆船が、ケースバックには表面の肖像が施されています。

    この肖像こそが、イタリア文学を代表する詩人・哲学者ダンテ・アリギエーリ。彼は『神曲』の著者であり、中世から近代への橋渡しをした文化的巨人で、「イタリア語の父」として今もなお称えられる存在です。このコインをベースにした時計には、イタリア文化とヨーロッパ思想への深いオマージュが込められています。

    時計自体は、36mm径・7.55mm厚のステンレススティールケースに、キャリバーCO 082(SW300-1ベース)を搭載。42時間のパワーリザーブとアリゲーターストラップを備え、ラグジュアリーでクラシカルな佇まいを見せます。


    3. ダンテ・アリギエーリと500リラ銀貨の背景

    #「ヘリテージ コイン」Ref: C082/04535

    500リラ銀貨は、1950年代〜1970年代にイタリアで発行されていた硬貨で、記念コインとして数多くの芸術家や国家的記念事業をモチーフに採用してきました。1965年の発行は、ダンテ・アリギエーリの生誕700周年を記念したもの。コインには、深い表情をたたえたダンテの肖像と、海を進む帆船が彫刻されています。

    このダンテ銀貨は、芸術・文学・国家文化への敬意が込められた作品であり、その精神をそのまま時計として昇華させたのが「ヘリテージ コイン」です。コルムは単なる素材としてではなく、文化財としてこの銀貨を扱い、ラグから針のデザインに至るまで“クラシックと現代”の調和を図っています。


    4. この時計が語るもの

    #「ヘリテージ コイン」Ref: C082/04535

    「ヘリテージ コイン」Ref: C082/04535は、時間を測る道具としてだけでなく、文化と芸術のメッセージを宿す“語る時計”です。時計としての完成度はもちろん、そこに描かれる肖像、刻まれた歴史、背後にある詩と思想は、身につける者に対して“時間の質”そのものを問いかけてきます。

    このモデルは限定モデルやコレクターズアイテムを超えて、身に着ける者と共に「時を超えた対話」を紡ぐ存在です。ダンテの残した詩が数百年後の世界に語りかけるように、この時計もまた、未来に残る文化の一部となるでしょう。