【PT×グリーン vs PG×シルバー】トラディショナル・トゥールビヨン6000T(41mm)比較ガイド

ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル」は、段付きラウンドケースやレイルウェイミニッツ、ドーフィン針など“正統派ドレス”の文法を受け継ぎながら、メゾンの高度な機構美へつなぐコレクションです。
今回は、**6000T/000P-H025(プラチナ×ディープグリーン)と、6000T/000R-B346(ピンクゴールド×シルバーオパーリン)を比較。どちらも41mm/厚さ10.4mm/3気圧防水、自社製キャリバー2160(自動巻)**を搭載し、**ジュネーブ・シール(Hallmark of Geneva)**を備える“完成形の薄型トゥールビヨン”です。

目次
- 6000T(トラディショナル・トゥールビヨン)とは
1-1. デザインコード:クラシックを定義する要素
1-2. 41mm×10.4mmというサイズの意味(3気圧防水まで) - キャリバー2160:薄型トゥールビヨンの“核”
2-1. 80時間パワーリザーブ/2.5Hzの設計思想
2-2. 22Kペリフェラルローターとジュネーブ・シール - 6000T/000P-H025(PT×ディープグリーン)の魅力
- 6000T/000R-B346(PG×シルバー)の魅力と選び方
1. 6000T(トラディショナル・トゥールビヨン)とは
両リファレンスは、トラディショナルの王道ディテール(段付きラウンドケース&ラグ、スレンダーベゼル、フルーテッドケースバック、レイルウェイミニッツ、ドーフィン針)をベースに、6時位置のトゥールビヨンで機構美を正面から魅せるモデルです。
表示はシンプルに“時・分”をセンター針で、スモールセコンドはトゥールビヨン・キャリッジ上に表示されます。
1-1. デザインコード:クラシックを定義する要素

トゥールビヨンは華やかになりがちな機構ですが、トラディショナルは外装の文法が強いため、主張が過剰にならず「品格としての複雑機構」に着地します。公式説明でも、上記のクラシック要素が“系譜”として示されています。
1-2. 41mm×10.4mmというサイズの意味(3気圧防水まで)

共通スペックは以下の通りです。
- ケース径:41mm/厚さ:10.4mm
- 防水:3 bar(30m)
- 裏蓋:サファイアクリスタルのシースルーバック
41mmはドレスとして存在感がありますが、“薄さ”があるため袖口での収まりは良好。とくにこのモデルは後述のムーブメント構造が、体感の薄さ・軽快さに効いてきます。
2. キャリバー2160:薄型トゥールビヨンの“核”

搭載ムーブメントは共通で、自社製キャリバー2160(自動巻)。公式スペックとして、**ムーブ直径31mm/厚さ5.65mm/部品数188/石数30/80時間パワーリザーブ/18,000振動/時(2.5Hz)**が明記されています。
2-1. 80時間パワーリザーブ/2.5Hzの設計思想
80時間という実用性を確保しつつ、**2.5Hz(18,000vph)**の落ち着いた鼓動で、トゥールビヨンの回転とキャリッジの造形を“余韻をもって鑑賞させる”方向性が魅力です。
2-2. 22Kペリフェラルローターとジュネーブ・シール
公式説明では、キャリバー2160が22Kゴールドのペリフェラル(周辺)ローターを備え、シースルーバック越しにムーブメント全体を見渡せることが強調されています。
さらに両モデルは**Hallmark of Geneva(ジュネーブ・シール)**を取得。仕上げの水準だけでなく、品質・信頼性の基準を満たすことを示す“格”の要素です。
3. 6000T/000P-H025(PT×ディープグリーン)の魅力

このリファレンスは、プラチナ(950)ケースに、ディープグリーンのサンバースト文字盤を組み合わせた一本。文字盤説明として、ディープグリーントーン/サンバースト仕上げ、レイルウェイミニッツ、18Kゴールドのドーフィン針&植字、そしてトゥールビヨン上のスモールセコンドが明記されています。
ストラップはグリーンのアリゲーターレザー、バックルは**トリプル・フォールディング・クラスプ(素材:950プラチナ)**です。
刺さる見せ方(販売・提案トークの軸)
- “静かな最高峰”:プラチナの重厚感に、グリーンが現代性と色気を足す。
- スーツ映え:ネイビー/チャコールのVゾーンで、文字盤の深みが上品に効く。
- バックルまでプラチナ:所有満足度を締めるポイントとして説明しやすい。
4. 6000T/000R-B346(PG×シルバー)の魅力と選び方

こちらは、18Kピンクゴールドケースに、シルバートーンのオパーリン文字盤。文字盤説明として、シルバーオパーリン、トゥールビヨン上のスモールセコンド、レイルウェイミニッツ、18Kゴールドのドーフィン針&植字が明記されています。
ストラップはブラウンのアリゲーターレザー、バックルは**トリプル・フォールディング・クラスプ(素材:18Kピンクゴールド)**です。
刺さる見せ方(販売・提案トークの軸)
- “分かりやすいラグジュアリー”:PGの華と、シルバーの端正さで王道のドレス感。
- 肌なじみ:ピンクゴールドは手元を明るく見せやすく、式典・会食で映える。
- ブラウンストラップで品よく収束:主張はあるのに、派手すぎない着地。
選び方(結論だけ)
- **“通好みの最上級/控えめに強い一本”**なら:6000T/000P-H025(PT×グリーン)
- **“記念性・華やかさ・王道ドレス”**なら:6000T/000R-B346(PG×シルバー)
- 仕様(41mm・10.4mm・3気圧・2160)は同等なので、最後は**素材の温度感(PTの静/PGの艶)と文字盤のキャラクター(グリーンの深み/シルバーの端正さ)**で決めるのが最短です。
まとめ

6000T/000P-H025と6000T/000R-B346は、どちらもトラディショナルの正統派デザインに、超薄型自動巻トゥールビヨン(Cal.2160)と22Kペリフェラルローター、そしてジュネーブ・シールという“格”を載せたモデルです。
選ぶ基準はスペック差ではなく、PT×グリーンの静かな深みか、PG×シルバーの王道の艶か。用途(スーツ中心か、ドレスアップ比率が高いか)と、手元で出したい温度感で選ぶと、納得感の高い一本になります。


