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2025年、エルメスはわずか24本のみ製造される超限定モデル「Slim d’Hermès Faubourg of Dreams」を発表しました。繊細な彫刻とミニチュアペインティングで彩られたダイヤルは、エルメスのスカーフ「Faubourg of Dreams」の世界をそのまま腕時計に再構築。エルメスが“時計”というカテゴリでどこまで芸術とクラフツマンシップを追求しているのか、その真髄が詰まった一本です。本記事では型番、ムーブメント、デザイン詳細、そしてエルメスの時計の世界観について詳しくご紹介します。
新作ウォッチの概要と型番
デザインとダイヤルのこだわり
ムーブメントとケース仕様
エルメスの時計とは何か?
まとめ
このモデル「Slim d’Hermès Faubourg of Dreams」は、2025年7月3日に発表された最新作で、型番は407943WW00(ブルー)と407945WW00(グレー)。直径39.5mm、18Kホワイトゴールド製ケースに自社製自動巻きムーブメントH1950を搭載した、極めてアート性の高い限定モデルです。
このモデル最大の特徴は、エルメスのスカーフデザイン「Faubourg of Dreams(フォーブル オブ ドリームス)」をもとにしたダイヤルアートです。ロンドンのイラストレーター、スチュアート・ペイシェンス(Stuart Patience)の世界を、金箔を織り込んだアベンチュリンダイヤル上に、ミニチュアペインティングと手彫り彫刻で立体的に表現。
ダイヤル中央には空中を駆ける馬、周囲にはバッグ、スカーフ、ヴィンテージ電話、星など、エルメスらしいモチーフが浮遊。背景の宇宙的演出は半透明のサファイアリングによって視覚的に奥行きを持ち、まるで夢の中の銀河をのぞいているような構成に仕上がっています。
搭載されているムーブメントは、エルメスが自社開発したCaliber H1950。厚さわずか2.6mmの超薄型マイクロローター自動巻きで、パワーリザーブは約48時間。ケースは18Kホワイトゴールド製、防水性能は3気圧、針には馬の胸部から伸びるようなバトン型を採用するなど、細部まで芸術的な意匠が凝縮されています。
裏蓋にはサファイアクリスタルが採用され、ムーブメントの美しい仕上げを見ることが可能。ケース全体はポリッシュ仕上げが施され、シンプルで控えめながらも気品と存在感を兼ね備えています。
エルメスといえばバッグやスカーフが有名ですが、実は1980年代から高級時計づくりにも本格参入しています。特に近年は**La Montre Hermès(ラ・モントル・エルメス)**というスイスの自社工房を中心に、自社開発ムーブメントや職人技を活かしたモデルを数多く展開。
時計においても**「時を詩に変える(Time, a Hermès object)」**という哲学を掲げ、単なる時刻表示機ではなく、ストーリーや感性を宿したアートピースとして制作されています。
「Slim d’Hermès」シリーズはその中でも“薄く、エレガントで詩的”をコンセプトとし、美しさと機能性を両立させた代表的モデル。エルメスの時計はラグジュアリーであるだけでなく、身につけることで生活の質を豊かにする哲学的な道具としての魅力を持っています。
「Slim d’Hermès Faubourg of Dreams」は、エルメスが“時間”という概念にアートと職人技を融合させた傑作です。限定24本の希少性、スカーフの宇宙観をそのまま具現化したダイヤル、そして薄型の自社製ムーブメントという三拍子がそろった本モデルは、ラグジュアリーと芸術の両面から極めて完成度の高い逸品。エルメスの時計が「単なる時間の計測器」ではなく「感性と哲学の象徴」であることを、強く印象付けてくれます。