ロレックス
ROLEX
2026年にイタリアで開催される冬季オリンピック「ミラノ・コルティナ2026」を記念して、オメガが特別な1本を発表しました。その名も「シーマスター 37 mm Milano‑Cortina 2026」(Ref. 522.53.37.20.04.001)。歴史あるシーマスターシリーズをベースに、ヴィンテージスタイルと現代の技術が融合したこのモデルは、価格約297万円というラグジュアリーな位置づけにふさわしい完成度です。本記事では、五輪モデルとしての意義から、精緻なデザインとハイスペックな機構の魅力まで詳しく解説します。
モデル概要と歴史的背景
1-1. ミラノ・コルティナ2026との関係
1-2. シーマスターの伝統と50年代へのオマージュ
デザインとスペック詳細
各部ディテールの特徴
3-1. ケース・文字盤・針
3-2. ムーブメントと性能
まとめ
オメガは長年にわたりオリンピックの公式タイムキーパーを務めており、その信頼性と技術力は世界中で認められています。2026年のミラノ・コルティナ冬季大会に際し、記念モデルとして発表された「シーマスター 37 mm Milano‑Cortina 2026」は、五輪の精神と時計製造の伝統を融合させた1本です。
このモデルの裏蓋には、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの公式ロゴがあしらわれており、オリンピックイヤーを祝う記念の意義を象徴しています。オメガが公式タイムキーパーとして関わる大会のたびに制作されるスペシャルエディションは、時計ファンとスポーツファンの双方から高い人気を誇ります。
シーマスターは1948年に誕生し、防水性と耐久性を備えた実用時計としての地位を築いてきました。今回の記念モデルは、特に1950〜60年代にかけて製造されたクラシックなシーマスターの意匠を色濃く受け継いでいます。「ドッグレッグラグ」や「六角形リューズ」など、当時の美学を現代に蘇らせたデザインが特徴です。
「シーマスター Milano‑Cortina 2026」は、ヴィンテージシーマスターのDNAを持ちながらも、最新の技術と素材で現代的に再構築されたモデルです。37mmという絶妙なサイズ感は、クラシックさとモダンさのバランスを取るうえで非常に秀逸。外装の美しさだけでなく、内部に搭載されたムーブメントも非常に高性能で、視覚的な魅力と実用性の両立を実現しています。
このモデルのケースは、オメガが独自開発した18Kムーンシャイン™ゴールド製で、通常のイエローゴールドよりも淡く上品な輝きを放ちます。サイズは直径37mm、厚み約11.4mmと、ドレッシーでありながらもしっかりとした存在感を持つ絶妙なバランスです。
ドーム状のホワイト文字盤には、伝統工芸技法である「グラン・フー」エナメルを使用。手作業で焼き上げられるこの技術により、深みのある光沢と透明感が生まれています。針やインデックス、ロゴもムーンシャインゴールド製で統一され、極めて高級感のある仕上がりになっています。
さらに、分目盛りや「Seamaster」の筆記体ロゴはグレーエナメルによる転写で表現され、繊細ながら視認性にも優れています。ヴィンテージテイストを強調する「ドッグレッグラグ」や「ヘキサゴンクラウン」がデザインのアクセントとなり、往年のオメガファンにはたまらない仕上がりです。
内部には、オメガのマスター クロノメーター認定ムーブメント「Cal.8807」が搭載されています。コーアクシャル脱進機による高精度と耐久性を誇り、パワーリザーブは約55時間。さらに15000ガウスの高い耐磁性を備え、現代の過酷な環境でも安心して使える設計です。
ムーブメントのローターやテンプには、18Kセドナ™ゴールドを使用しており、見えない部分にまで贅を尽くした仕様となっています。防水性能は100m(10気圧)で、日常生活はもちろん、軽度のアウトドアアクティビティにも十分対応可能です。
「シーマスター 37 mm Milano‑Cortina 2026」は、オメガが長年築き上げてきたオリンピックとのパートナーシップの象徴としてふさわしいモデルです。1950年代のクラシックデザインを再現しつつ、現代的な素材と最新の機構を融合した仕上がりは、単なる復刻を超えた“進化型ヴィンテージ”とも言えるでしょう。
ムーンシャインゴールドの落ち着いた輝き、エナメル文字盤の上質な透明感、そして高性能ムーブメントによる信頼性。どの要素をとっても、約297万円という価格に見合う価値を備えています。オリンピック記念としての希少性だけでなく、長く愛用できる完成度の高い一本として、時計愛好家に強くおすすめしたいモデルです。