【ステンレスモデル】26674STの仕様・デザイン・魅力を解説(ロイヤルオーク)

2025年、Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)は創業150周年という節目を迎え、その象徴となる新作のひとつが「Ref. 26674ST.OO.1320ST.01」です。41 mmのステンレススティールケースに、新設計キャリバー7138を搭載し、ブルーのグランドタペストリーダイヤルを纏ったこのモデルは、ブランドの歴史と革新の両輪を体現しています。永久カレンダー機構を刷新し、操作性・実用性を格段に高めた“オールインワン”リューズなど、注目ポイントが満載です。本記事では、この150周年モデルの背景、スペック、記念性、購入検討時のポイントまで、腕時計ファンの視点で丁寧に解説します。
目次
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モデルの背景と150周年アニバーサリーの位置づけ
1‑1. オーデマ ピゲの150年と記念モデルの位置付け
1‑2. ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー新世代の登場 -
Ref. 26674ST.OO.1320ST.01 のスペックと特徴
2‑1. ケース・素材・外観スペック
2‑2. ムーブメント「キャリバー7138」の革新
2‑3. ダイヤル・ブレスレット・操作系の見どころ -
“150周年モデル”としての限定性・価値・購入の注意点
3‑1. 限定仕様/刻印・ロゴ・ケースバックについて
3‑2. 市場価格・希少性・資産価値の観点
3‑3. 購入時に押さえておくべきチェックポイント -
総評:なぜこのモデルが注目されるのか
4‑1. 技術的・デザイン的進化の意味
4‑2. コレクター視点から見た魅力と将来性
4‑3. 日常使いとしての「実用性」と「ハイコンプリケーション」のバランス -
まとめ
1. モデルの背景と150周年アニバーサリーの位置づけ

1‑1. オーデマ ピゲの150年と記念モデルの位置付け
スイスの名門時計ブランド、Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)は2025年に創業150周年(1875年創業)を迎え、これを機に「150th Anniversary(150周年記念)」を冠する新作シリーズを発表しています。この記念モデル群は、ブランドの歴史で培ってきた技術・美学・素材革新を、一堂に会して提示する場ともなっており、単なる“年次モデル”ではなく、象徴的な意味合いを帯びています。
中でも、ブランドの顔ともいえるロイヤル オーク(Royal Oak)コレクション内で展開されるパーペチュアルカレンダー仕様は、その技術的高さとデザインアイコン性から、特別な価値が与えられています。特に、Ref. 26674ST.OO.1320ST.01 は、ステンレス仕様かつブルー文字盤という王道仕様でありながら、記念モデルとして“新世代”ムーブメント搭載の第一号のひとつとして位置付けられています。
1‑2. ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー新世代の登場

このモデルの発表によって、ロイヤル オークの永久カレンダー版において“新時代”が開かれたとも言えます。ポイントとなるのは、従来の永久カレンダー機構(キャリバー5134など)から、最新キャリバー7138への移行です。 また、調整用コレクター(小さなプッシャー)がケース側面から排され、すべてのカレンダー修正操作がリューズのみで完結する設計となったことも大きな特徴です。これにより、ユーザービリティの大幅な向上と、防水性能の改善(50m防水へ)など、実用性の進化も実現しました。 ロイヤル オークという伝統的なスポーツウォッチの枠を超え、ハイコンプリケーションを日常遣いのレベルに引き下げたとも言えるこのアプローチが、時計界に新たなインパクトを与えています。
2. Ref. 26674ST.OO.1320ST.01 のスペックと特徴
2‑1. ケース・素材・外観スペック

このモデルはステンレススティールケースを採用し、ケース径41 mm、厚さ9.5 mmというスリークなプロポーションを実現しています。ベゼルはロイヤル オークの象徴である八角形(オクタゴン)形状、6本のホワイトゴールドスクリューを備え、縦横のブラッシュ仕上げと斜面のポリッシュ仕上げのコントラストが高級感を演出しています。 防水性能は50 mと、従来のモデルより改善されています。ブレスレットはケースと一体型のステンレス仕様で、統一感と高級感を両立。リファレンスナンバーは「26674ST.OO.1320ST.01」として公式に表記されています。
2‑2. ムーブメント「キャリバー7138」の革新
本モデルには、Audemars Piguetの自社製自動巻きムーブメント「キャリバー7138」が搭載されています。公式サイトでもこのモデル紹介の冒頭に「Welcoming Calibre 7138 to the Royal Oak collection」と記されています。主な仕様として、週番号表示、日、月、閏年、ムーンフェイズなどの永久カレンダー機能を備え、さらに発振周波数4Hz(28,800振動/時)、パワーリザーブ約55時間、41石、部品数423個というハイスペックです。 操作系でも大きな変革があり、ケース側の修正用プッシャーを排した「オールインワン」リューズによる修正操作が実現。これはユーザーフレンドリーかつ機構的にも高度な設計です。
2‑3. ダイヤル・ブレスレット・操作系の見どころ

ダイヤルはロイヤル オーク伝統の「グランドタペストリー」パターンのブルー仕様。トーンオントーンで統一されたサブダイヤルおよびインナーベゼルを備え、18Kホワイトゴールド製アワーマーカーとロイヤル オーク針が蓄光加工されています。 ブレスレットはケースと同様にステンレス仕様で、統合型の構造により装着感・一体感が高く評価されています。操作系では、上述の“オールインワン”リューズが採用され、日付・月・曜日・週・ムーンフェイズの各表示を工具なしで操作可能という点が実機レビューでも高く評価されています。 文字盤上のムーンフェイズ表示や週番号表示レイアウトも刷新されており、視認性・デザイン面ともに進化が見られます。
3. “150周年モデル”としての限定性・価値・購入の注意点
3‑1. 限定仕様/刻印・ロゴ・ケースバックについて
本モデルは、Audemars Piguetの150周年アニバーサリーイヤーの新作として位置付けられています。公式発表では「150th Anniversary」というウェブサイト専用テーマが設定されており、Ref. 26674ST.OO.1320ST.01もその中に掲載されています。 ただし、“世界限定150本”という明示がこのステンレス仕様モデルに関して必ずしも明らかではありません。複数のメディアでは限定150本刻印入りの“150周年アニバーサリー仕様”モデルの存在が報告されており、刻印例として「1 of 150 pieces」と裏蓋に刻まれていると記載されています。したがって、同じリファレンス番号内でも“通常版”と“アニバーサリー限定版”が存在する可能性があり、購入検討時には刻印の有無・仕様の確認が重要です。
3‑2. 市場価格・希少性・資産価値の観点
2025年発表時点で、スイス価格(CHF)でステンレス仕様Ref. 26674ST.OO.1320ST.01は約CHF 109,300、サンドゴールド仕様Ref. 26674SG.OO.1320SG.01は約CHF 130,000と報じられています。日本の並行価格・中古市場でも高額取引例が確認されており、希少性・コレクター需要ともに高めです。Chrono24などでは定価以上の提示価格も見られています。 将来的な資産価値を考えるうえでは、150周年記念の象徴的なモデルであるという点と、技術面・デザイン面の刷新が好材料と言えるでしょう。
3‑3. 購入時に押さえておくべきチェックポイント
購入検討者が確認すべきポイントとして、以下が挙げられます:
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裏蓋に「150」または「1 of 150 pieces」の刻印があるかどうか。限定仕様を望む場合は必須。
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ブレスレット・ケース・文字盤の仕上げ状態。ロイヤル オークシリーズ特有のヘアライン・ポリッシュ仕上げは、傷つきやすくリセール時評価に影響。
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リューズ・操作系の動作確認。“オールインワン”リューズ仕様であるため、調整に不自然さがないか、正しく動作するかが重要。
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メーカー保証・付属品の有無。記念モデルゆえに正規付属品(ボックス、証明書、限定仕様案内など)が揃っていることは価値向上に寄与。
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市場流通量・実物の入手難易度。限定・希少性に連動して価格変動リスクもあるため、購入時期・価格帯を慎重に検討すること。
4. 総評:なぜこのモデルが注目されるのか

4‑1. 技術的・デザイン的進化の意味
Ref. 26674ST.OO.1320ST.01は、ロイヤル オークのアイコン的デザインを“複雑機構搭載モデル”として再解釈し、新型キャリバー7138の搭載によって操作性・実用性を飛躍的に高めたモデルです。従来、永久カレンダーという機構は設定調整が難しく、実用性に制限があった部分を、複数のプッシャーからリューズ1本で制御可能にした点は、まさに“技術革新”といえます。さらに防水性能向上や使いやすさの面でも現代的な要求に応えています。
デザイン面でも、ブルーダイヤル+ステンレス仕様という“王道”ルックを維持しながら、刷新された内部構造・仕上げが外観に反映されており、クラシックとモダンのバランスが非常に高水準です。
4‑2. コレクター視点から見た魅力と将来性
ブランドの創業150周年という記念年に発表されたモデルであること、しかも新世代ムーブメント搭載の“第1期”モデルという位置づけがあるため、コレクター視点では希少性・象徴性の両方を備えています。また、限定刻印仕様の有無によるバリエーションも存在するため、個体選びによって将来的な価値が変わる可能性もあります。ロイヤル オークというブランドアイコンの中で、複雑機構モデルをステンレス素材で手に入れられるという点も希少です。
4‑3. 日常使いとしての「実用性」と「ハイコンプリケーション」のバランス
ハイコンプリケーションウォッチでありながら、ケース厚9.5 mm・防水50 m・ブレスレット仕様という日常使いに耐える設計という点も見逃せません。さらに、操作性の改善(オールインワンリューズ)により、実際に使いこなせるモデルとしての魅力が高まっています。「所有するだけ」でなく「使える永久カレンダー」というコンセプトは、多くの時計愛好家にとって魅力的です。
5. まとめ
本モデルRef. 26674ST.OO.1320ST.01は、Audemars Piguetが創業150周年を迎えた記念すべき年に発表された、新世代のロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダーです。ステンレススティールという素材選定、ブルーダイヤルという王道デザイン、そしてキャリバー7138という革新ムーブメントといった三位一体の仕様によって、技術・デザイン・コレクター価値のいずれも高いレベルでバランスしています。また、限定刻印仕様の存在により、希少性にも注目が集まります。実用性・所有満足感・将来価値という観点からも、注目すべきモデルと言えるでしょう。購入を検討する際には、刻印の有無・付属品・実機の仕上げ状態などを慎重にチェックすることをおすすめします。



