リード文
モンブランといえば筆記具の名門ブランドというイメージが強いですが、近年は時計部門も確かな存在感を放ち始めています。2025年に登場した新作「アイスシー オートマティック デイト ゼロオキシジェン Ref. MB134025」は、38mmのコンパクトケースに“ゼロオキシジェン技術”を搭載し、氷河モチーフのダイヤルを備えた本格派ダイバーズです。本記事では、改めてモンブランというブランドの魅力と、アイスシーが時計分野でどのような役割を担っているか、そしてRef. MB134025の注目ポイントを深掘りしていきます。
目次
-
モンブランとは?筆記具から高級時計へ
-
アイスシーとはどんなシリーズ?
-
新作 Ref. MB134025「ゼロオキシジェン」の魅力
-
まとめ
1. モンブランとは?筆記具から高級時計へ
モンブランは1906年にドイツ・ベルリンで万年筆メーカーとして創業し、ブランド名はアルプス最高峰「モンブラン」に由来しています。筆記具「マイスターシュテュック」は世界的に評価されており、その高級感と品質から、コレクターズアイテムとしても知られています。
やがて革製品やジュエリー、そしてウォッチへと展開。1993年にはスイスのリシュモングループに参加し、名門時計ブランドのノウハウを得て、次第に独自の時計哲学を築いていきました。
特に2018年頃から、登山やダイビングなど冒険をテーマにした「1858」「アイスシー」などのコレクションを強化。筆記具の“記憶に残る美しさ”と同様、時計でも“体験と物語”を提供する姿勢が際立っています。
2. アイスシーとはどんなシリーズ?
「アイスシー(Iced Sea)」は2022年に登場したモンブラン初の本格ダイバーズウォッチシリーズで、最高300m防水・ISO 6425認証を取得。
シリーズの最大の特徴は、ダイヤルに独特の“氷河パターン”を施したデザインです。これは、アルプス最大の氷河「Mer de Glace(グラースァ氷河)」をイメージしており、伝統技法「gratté-boisé(グラッテ・ボワゼ)」を用いて職人の手作業でそのテクスチャーを再現しています。
また、2022年に“ゼロオキシジェン(0 Oxygen)技術”を導入し、ケース内部の空気を窒素に置き換えることで曇り防止・酸化抑制の機能を搭載。高緯度・温度差が大きい環境にも対応できるツールウォッチとしての信頼性をアピールしています。
3. 新作 Ref. MB134025「ゼロオキシジェン」の魅力
・ コンパクトな38mm径
これまでの41mmや43mm大型ケースから38mmへダウンサイズ。性別や腕周りを問わず着けやすいサイズ感に進化しました。
・ ゼロオキシジェン技術搭載
酸素を排除し窒素封入することで、急激な温度変化下でもガラスの曇りを防ぎ、ムーブメントの酸化や劣化を抑制します。2025年以降、アイスシー全モデルにこの技術が搭載されています。
・ 氷河を思わせる美麗なダイヤル
ホワイトとライトブルーの2色が新たに加わり、いずれもグラッテ・ボワゼによる立体感のある模様が特徴。グレイシャー(氷河)模様が光の角度で表情を変える仕上がりです。
・ 高い技術仕様
300m防水・ISO規格を満たしつつ、ケース厚は約12.3mmとスリム。耐久性と装着感を両立しています。
・ 豊かな装備
ステンレスブレスレットまたはカラーに合わせたラバーストラップが選べ、細部まで氷河をテーマにデザインしています。裏蓋にはダイバーと氷山が彫られ、エングレービングにもこだわりが見られます。
4. まとめ
モンブランの「アイスシー オートマティック デイト ゼロオキシジェン Ref. MB134025」は、筆記具の名門ブランドが時計でも語る―“冒険”と“物語”を実現した珠玉のダイバーズです。グラッテ・ボワゼによる氷河ダイヤル、業界初のゼロオキシジェン搭載、そして38mmの着けやすさ。これらを融合させたこの一本は、スポーツシーンでの本格的な使い勝手はもちろん、日常の装いにも洗練された存在感をもたらします。
筆記具から高級時計へと歩みを進めるモンブランが、次に仕掛けるストーリーは何か。アイスシーはその一端を感じさせる期待のシリーズです。今後の展開にも注目です。