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    【名作解剖】RM001からRM002-V2へ|リシャール・ミル初期トゥールビヨンのすべて

    【名作解剖】RM001からRM002-V2へ|リシャール・ミル初期トゥールビヨンのすべて

    2001年にブランド初のトゥールビヨン、「RM001」を生み出したリシャール・ミル。その革新性と耐衝撃性は時計業界に衝撃を与えました。その直系進化モデルである「RM002‑V2」は、ベースプレート素材の刷新によって更なる精度と耐久性を実現。今回は、黎明期の名作2モデルを軸に、リシャール・ミルがいかにトゥールビヨン技術を進化させてきたかを振り返ります。


    目次

    1. RM001:ブランド初トゥールビヨンの衝撃
      1‑1. デビューと設計思想
      1‑2. 技術スペックと耐衝撃テスト

    2. RM002‑V1からV2へ:素材による進化
      2‑1. RM002‑V1の仕様と新機能
      2‑2. V2へのアップデート理由と特徴

    3. 共通テーマ:「黎明期の名作」に刻まれた信念
      3‑1. スポーツエンジニアリング精神
      3‑2. トゥールビヨンの実用性への挑戦

    4. 現代に残る影響と今後への展望
      4‑1. 素材技術が後のモデルへ与えた影響
      4‑2. 今後のリシャール・ミルに期待する進化


    1. RM001:ブランド初トゥールビヨンの衝撃

    1‑1. デビューと設計思想

    リシャール・ミルは2001年、初の機械式モデルRM001を発表。これは17本限定の先行モデルとして世に出ました。その設計はF1カーに触発され、チタンブリッジやカーボンファイバーケースを採用し、トゥールビヨンにスポーツ耐衝撃性を与えるという当時としては異例のアプローチでした

    1‑2. 技術スペックと耐衝撃テスト

    RM001はチタンブリッジとトルク表示、パワーリザーブインジケーターを搭載。開発陣はバーゼルワールドで実機を落下させても動作を維持するほどの耐衝撃テストを行い、その頑強さを証明しました


    2. RM002‑V1からV2へ:素材による進化

    2‑1. RM002‑V1の仕様と新機能

    2002年に登場したRM002はRM001の流れを受けつつ、トルクインジケーターに加え「機能セレクター(巻き上げ・中立・時間調整)」を追加。さらに、ベースプレートにはグレード5チタン、ケースにもチタンを用いる本格的スポーツ仕様でした

    2‑2. V2へのアップデート理由と特徴

    RM006で初めて採用されたカーボンナノファイバーベースプレートの革新技術をRM002にもフィードバックし、2005年にRM002‑V2が登場。PVDチタン仕様では傷付きやすかった問題を克服し、素材の耐久性や精度の安定性を大きく向上させました。


    3. 共通テーマ:「黎明期の名作」に刻まれた信念

    3‑1. スポーツエンジニアリング精神

    どちらのモデルにも共通するのは、F1グレードの素材と軽量構造へのこだわり。単なる高級時計ではなく、「耐衝撃」「軽さ」「視認性」というスポーツウォッチとしての実用性を突き詰めた点が、ブランド初期からのアイデンティティとして貫かれています。

    #RM001

    3‑2. トゥールビヨンの実用性への挑戦

    トゥールビヨンは装飾的ではなく、実用性を重視。RM001/002‑V2ともに耐衝撃性や素材技術が精度面に直結し、日常でも安心して使えるトゥールビヨンを目指した設計思想が共通しています。


    4. 現代に残る影響と今後への展望

    #RM002‑V1

    4‑1. 素材技術が後のモデルへ与えた影響

    RM001やRM002‑V2で採用されたカーボン/チタン素材と軽量設計は、その後のRM006、RM027、RM50‑03などへと受け継がれ、高精度かつ軽量のトゥールビヨンを次々と生み出す礎となりました

    4‑2. 今後のリシャール・ミルに期待する進化

    黎明期のモデルが示した「スポーツ性能×高精度」の理念は現在も色濃く生きています。今後も新素材(グラフトPTTやナノ複合素材など)と複雑機構の融合により、さらなる軽量化・耐久性の高みを目指していくことでしょう。


    まとめ

    RM001から始まったリシャール・ミルの挑戦は、「トゥールビヨンを日常で使える精度と耐久性に昇華する」という強い信念のもとに進化してきました。RM002‑V2は単なるモデルチェンジにとどまらず、先進素材技術を黎明期にまで遡ってインプリメントした象徴的な1本です。これら初期作品が築いた道は、今もなおブランドの核心をなし、未来の技術革新を支え続けています。