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ルイ・ヴィトンが2025年に発表した「タンブール ブシドウ・オートマタ(Ref. W1PG31)」は、日本文化への深い敬意を込めた、まさに「着ける芸術作品」です。サムライの精神「武士道」に着想を得て、18Kピンクゴールド製のケースに職人の技が結集されています。驚異的なオートマタ機構を内蔵し、動くマスクや刀が時間を演出。税込価格は1億2232万円という高価格ながら、それに見合うだけの希少性と芸術性を備えています。本記事では、その魅力を余すことなく紹介します。
タンブール ブシドウ・オートマタとは?
1-1. ブシドウの精神を宿すデザイン
1-2. オートマタ機構による動きの演出
技術と芸術の融合
2-1. ムーブメントとパワーリザーブ
2-2. エナメル技法と装飾
まとめ
「タンブール ブシドウ・オートマタ」は、サムライの美意識と精神性をテーマに設計された高級タイムピースです。ケースには18Kピンクゴールドが使用され、直径は46.8mm、厚みは14.4mm。サムライの兜や鎧、刀をモチーフにした手彫りの装飾が施されており、日本文化の象徴が繊細に表現されています。
特に中央のサムライマスクは、スイスの彫金師ディック・スティーンマン氏による作品で、白金をベースに赤と黒のエナメルを用いて彩られています。このマスクは、約140時間にも及ぶ手作業を経て完成された、まさに一点物の芸術です。
この時計の最大の特徴は、手動巻きムーブメント「LV 525」に搭載されたオートマタ機構です。ケース横のプッシャーを押すと、劇的な動きが展開されます。兜の上にある妖怪が動き始め、ジャンピングアワー表示が現れる。刀がレトログラード式に動き、現在の分を指します。
さらに、マスクの目が鋭く光り、口が開くと「武士道」の文字が現れるという、まるで人形芝居のような演出が約16秒間続きます。これらの複雑な動作が、機械仕掛けで一糸乱れずに実行される点が、本モデルの驚異的な技術力を物語っています。
搭載されているムーブメント「LV 525」は、426個の部品と50石の宝石から構成される手巻き式キャリバーです。振動数は21,600回/時、パワーリザーブは約100時間と、ハイコンプリケーションに相応しい性能を誇ります。
このムーブメントは、「タンブール カルペ・ディエム」や「タンブール オペラ・オートマタ」といった過去の名作にも使用されており、信頼性と芸術性を両立させたエンジンとして高く評価されています。
ダイヤルには、伝統的なエナメル技法がふんだんに使われています。クロワゾネ、パイヨネ、ミニチュアエナメルなど複数の技法が組み合わされ、富士山やモノグラム・フラワー、赤い太陽といった日本的意匠が立体的に描かれています。
さらに、ケースバックには妖怪を描いた赤い漆が施されており、時計の裏側までもがひとつのキャンバスとなっています。ムーブメントの美しい装飾とともに、まさに「見せるための裏蓋」と言える芸術作品です。
このモデルは、ルイ・ヴィトンが日本文化へ敬意を表した逸品です。「武士道」という精神をテーマに、装飾から動きに至るまで、日本の伝統美を現代の機械技術で再解釈しています。海外ブランドがここまで深く日本文化に根ざした時計を製作したことは稀であり、その意義も極めて大きいといえます。