ロレックス
ROLEX
270年という歴史を誇るヴァシュロン・コンスタンタンが、2025年に発表した新作「トラディショナル」コレクション。伝統を継承しながらも、現代的な審美性と複雑機構を融合させたこの限定コレクションには、時計愛好家の心を惹きつける3つのモデルが揃いました。本記事では、それぞれのモデルの特徴と、共通する魅力について詳しく解説します。
トラディショナル2025年新作モデルの共通スペックと魅力
Ref. 4030T/000P-H054:パーペチュアルカレンダー・レトログラード・デイト
Ref. 6010T/000P-H055:トゥールビヨン・レトログラード・デイト
Ref. 4020T/000P-H038:コンプリートカレンダー
まとめ
ヴァシュロン・コンスタンタンの270周年を記念して発表された3つのモデルには、いくつかの共通点があります。いずれも「トラディショナル」コレクションに属し、ブランドの伝統美と現代の技術力が融合された意欲作です。
まず、ケースはすべて直径41mmのプラチナ製で、高級感と重厚感を兼ね備えた仕上がり。裏面にはサファイアクリスタルのケースバックが採用され、ムーブメントの精緻な動きと仕上げを鑑賞することが可能です。
ダイヤルにはブランドのアイコニックな**「オープンフェイス」デザインが採用され、内部機構の美しさが視覚的に楽しめます。さらに、18Kゴールド製のダイヤルプレートには、マルタ十字に着想を得た手彫りのギヨシェ装飾**が施されており、職人技が光る仕上がりとなっています。
すべてのモデルは370本限定で製造され、特別なストラップとしてダークブルーのアリゲーターレザーストラップが装着されています。これらのディテールはすべて、ヴァシュロン・コンスタンタンが長年培ってきた高級時計づくりの哲学と美意識を体現しています。
このモデルは、永久カレンダー機構とレトログラード日付表示を組み合わせたキャリバー「2460 QPR31/270」を搭載。非常に高度な機能を搭載しながらも、オープンフェイスによって内部構造の美しさを視覚的に味わえる仕様です。
曜日、月、閏年インジケーターは透明なサファイアディスクに配置され、6時位置には高精度ムーンフェイズがレイアウト。美しさと情報の見やすさを両立したデザインになっています。
ケース厚は10.94mmと、複雑機構を搭載しているにもかかわらずスリムで、実用性も考慮された設計が特徴です。
Ref. 6010Tは、ブランドを象徴するトゥールビヨンとレトログラード日付表示を両立したハイコンプリケーションモデルです。搭載されているムーブメントは「キャリバー2162 R31/270」で、1分間に1回転するトゥールビヨンが6時位置に美しく配置されています。
このモデルもオープンフェイス仕様で、レトログラード表示を12時側に配置し、視認性とバランスの取れたダイヤルデザインが魅力です。ケース厚は11.07mmとわずかに厚めですが、その分トゥールビヨンの立体感が際立ちます。
このモデルは、日付、曜日、月、ムーンフェイズを網羅したコンプリートカレンダーを搭載しており、汎用性とエレガンスを兼ね備えた1本です。搭載ムーブメントは「キャリバー2460 QCL/270」で、視認性と整ったレイアウトが特徴。
こちらもオープンフェイス仕様で、ムーンフェイズを6時位置に配置。月と曜日はサファイアディスクを使ってスケルトン表示され、機械の美しさを際立たせています。
ケース厚は11.05mmとバランスが良く、日常使いからフォーマルまで対応可能な仕上がりとなっています。
ヴァシュロン・コンスタンタンの2025年「トラディショナル」新作は、複雑時計の芸術とも言える構造とデザインを融合させた特別なコレクションです。3モデルはそれぞれ異なるコンプリケーションを持ちながら、共通のオープンフェイスデザイン、ギヨシェ装飾、プラチナケースによって統一された美学を感じさせます。
270周年という節目にふさわしいこのラインナップは、時計コレクターはもちろん、初めて本格機械式時計を検討する人にとっても、永く愛される一本となるはずです。いずれも370本限定という希少性を備えており、今後さらに注目を集める存在になるでしょう。