ロレックス
ROLEX
1928年に誕生したカルティエの名作「タンク ア ギシェ(Tank à Guichets)」が、2025年に待望の復刻を果たしました。伝統のジャンピングアワー機構とシンプルな表示窓、そして新開発のムーブメントを搭載した今回の新作は、時計愛好家必見です。今回の復刻では、イエローゴールド、ピンクゴールド、プラチナの3つの素材に加え、200本限定のプラチナモデルも登場。それぞれが独自の魅力を持ち、カルティエの歴史と革新性を体現しています。この記事では全4モデルの詳細を徹底解説します。
タンク ア ギシェとは?その歴史と特徴
2025年復刻モデルの基本スペック
各リファレンスの特徴と魅力
3-1. WGTA0234(イエローゴールド)
3-2. WGTA0235(ピンクゴールド)
3-3. WGTA0236(プラチナ)
3-4. WGTA0237(プラチナ限定モデル)
新ムーブメント「Cal. 9755 MC」の魅力
まとめ
カルティエの「タンク ア ギシェ」は、1928年に誕生したジャンピングアワー機構を備えた画期的な時計です。アールデコ様式の直線的なケースと、時刻を小窓(=ギシェ)から表示するというミニマルな設計は、当時の常識を覆す斬新なものでした。
このモデルでは、伝統的な針を排除し、「時」と「分」をそれぞれ独立した窓からデジタル表示する構造を採用。ジャンピングアワーにより、時間が切り替わる瞬間の機械的な動きが強調され、視覚的にも楽しめる点が時計愛好家から高く評価されています。
2025年に登場した新作タンク ア ギシェは、カルティエの歴史的アーカイブへのオマージュを込めて再構築された復刻モデルです。今回は合計4つのバリエーションが用意されています。
共通スペックは以下のとおりです:
ケースサイズ:37.6 × 24.8mm
厚さ:6mm
ムーブメント:手巻き Cal. 9755 MC
表示方式:ジャンピングアワー+ドラッギングミニッツ
リューズ位置:12時方向
防水:非防水(ドレスウォッチ仕様)
これらすべての要素が、カルティエらしいエレガンスと、機械式時計の機構美を見事に両立させています。
クラシックな魅力を体現するWGTA0234は、イエローゴールドのケースにグリーンのインジケーターとアリゲーターストラップを組み合わせた一本です。
ゴールドの華やかさと、グリーンの落ち着いた色味が絶妙に調和し、どこかヴィンテージな雰囲気を醸し出しています。初代の「タンク ア ギシェ」の精神を最も色濃く受け継いだモデルとして、伝統を重んじる時計愛好家に支持されています。
WGTA0235は、柔らかく上品なピンクゴールドのケースにグレートーンの表示とレザーストラップを採用。
都会的な洗練さを漂わせる配色で、男性はもちろん、女性の手元にも映えるユニセックスな魅力があります。派手さを抑えた知的な印象が特徴で、ビジネスシーンからフォーマルな場まで、幅広く活躍できるモデルです。
高級時計としての象徴的存在とも言えるプラチナケースを用いたWGTA0236は、重厚感と気品を備えた逸品。
ボルドーのインジケーターとストラップが、モノトーンのケースとのコントラストを引き立て、より深みのある表情を演出しています。コレクションの中でもひときわ存在感を放つモデルであり、ステータス性も高い一本です。
わずか200本の限定生産となるWGTA0237は、ボルドーのインジケーターに、表示窓の配置がユニークな非対称設計。
時刻表示が10時方向、分表示が4時方向という大胆なレイアウトは、オリジナリティに富み、カルティエの遊び心を感じさせます。通常モデルとは異なるデザイン性は、コレクターにとって見逃せない魅力であり、まさに“レアピース”と呼ぶにふさわしい存在です。
新作タンク ア ギシェに搭載される「Cal. 9755 MC」は、カルティエがこの復刻のために開発した手巻きムーブメントです。
ジャンピングアワー機構に対応した設計で、42時間のパワーリザーブを確保。シンプルな外観とは裏腹に、内部には高度な技術が詰まっています。
ジャンプ機構は瞬間的に「時」を切り替えるため、正確なエネルギー配分が求められますが、9755 MCはその動作をスムーズに実現。時計としての精度と耐久性を兼ね備えたムーブメントとして、高い評価を得ています。
タンク ア ギシェ2025年新作は、カルティエのアヴァンギャルドな一面が色濃く表現されたモデルです。アールデコ様式を取り入れたシンプルなケースに、表示窓のみで構成された大胆な文字盤。時を示すという本質を突き詰めたこの構造は、時計デザインに対する深い哲学を感じさせます。復刻に際し搭載されたCal. 9755 MCは精密さと美しさを兼ね備え、機械式時計の醍醐味を堪能できるムーブメントです。まさに芸術品とも言える逸品であり、愛好家やコレクターにとって長く語り継がれるモデルとなることでしょう。