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パテック フィリップが2025年に発表した「Ref. 27000M‑001 コンプリケーテッド・デスククロック」は、1920〜30年代の名作を継承しつつ、最新技術を凝縮した意欲作。手巻き機構に31日間のパワーリザーブ、日差±1秒の高精度、永久カレンダーとウィークリーディスプレイなど、複雑機構を搭載。デスク上に置く“機械式タイムマシン”とも言えるこの作品の魅力を徹底解説します。

目次

1. 27000M‑001とは何か？
   1‑1. ルーツは20世紀初頭の名作
   1‑2. 2021年オンリーウォッチのユニークピースとの関連

2. 革新的ムーブメント「86‑135 PEND S IRM Q SE」の中身
   2‑1. 31日間パワーリザーブ＆常力機構
   2‑2. 永久カレンダー＆週番号表示の精緻さ

3. 外装—素材・装飾に込めた伝統と現代美
   3‑1. スターリングシルバー＋緑フランケ七宝の意匠
   3‑2. 操作性を支えるウォールナット製ダッシュボード

4. まとめ

1. 27000M‑001とは何か？

#Ref. 27000M‑001

1‑1. ルーツは20世紀初頭の名作

パテック フィリップは1923年にアメリカのジェームス・ウォード・パッカード、1927年にヘンリー・グレーブスJrへ提供した永久カレンダー付きのデスククロックを源流とし、Ref. 27000M‑001はその伝統を踏襲する現代版。これら歴史的モデルはジュネーブの同社ミュージアムにも所蔵されています。

1‑2. 2021年オンリーウォッチのユニークピースとの関連

2021年にOnly Watchチャリティーオークションで出品された「Ref. 27001M‑001」は約9.5 百万スイスフランで落札され話題に。そのユニーク版の成功を受け、本作は同じ複雑機構を採用しつつ量産化された製品版です。高さ約7.7cm、幅16.5×奥行12.5cmと堂々たるサイズ感。防水性は湿気・埃除け程度ですが、デスク上での視認性・存在感は抜群です。

2. 革新的ムーブメント「86‑135 PEND S IRM Q SE」の中身

#Ref. 27000M‑001

2‑1. 31日間パワーリザーブ＆常力機構

手巻き式キャリバー86‑135は12樽構成で驚異の31日間駆動を実現。さらにリモントワール（constant‑force）機構でリザーブ期間の精度を日差±1秒以内に保ちます。

2‑2. 永久カレンダー＆週番号表示の精緻さ

永久カレンダーは日付、曜日、月、うるう年、ムーンフェイズ、昼夜表示をカバー。さらに週番号が可動枠で示される点も魅力で、複雑機構の美しさをダッシュボード内のプッシュボタンで操作可能にした点が光ります。

3. 外装—素材・装飾に込めた伝統と現代美

#Ref. 27000M‑001

3‑1. スターリングシルバー＋緑フランケ七宝の意匠

本体ケースは純銀製で、渦巻ギヨシェ彫金の上に緑フランケ七宝を施した豪華仕様。隅を飾る翼付きライオンなどアール・ヌーヴォー調装飾は、クラシカルな世界観を継承しています。

3‑2. 操作性を支えるウォールナット製ダッシュボード

ヒンジ式の蓋を開くと、アメリカンウォールナット板のダッシュボードにアクセスでき、巻き上げレバーやカレンダー操作ボタンを直感的に操作可能。隠し機構によって機械的美も楽しめる設計です。

4. まとめ

#Ref. 27000M‑001

パテック フィリップ Ref. 27000M‑001は、時計史に名を刻む20世紀の名作にオマージュを捧げつつ、最新技術を惜しみなく投入した“21世紀のコンプリケーテッド・デスククロック”。31日駆動の高精度ムーブメント、クラシカルな美意識を宿す外装、そして普段使いにも配慮された操作性。それらすべてが高次元で融合した、真のコレクターズアイテムです。
多くの専門家から「長らく語り継がれる傑作」と高評価を受け、今後の展開にも注目が集まっています。今後、本作と同じムーブメントを採用した他モデルの発表も期待されています。