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ブルガリが2025年に発表した「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」Ref.104313は、厚さわずか1.85mmで、世界最薄のトゥールビヨンウォッチとして新たな記録を打ち立てました。この革新的なタイムピースは、ブルガリの超薄型時計製造における10度目の世界記録達成となり、同ブランドの技術力とデザイン哲学を象徴する存在です。本記事では、その特徴や技術的背景、デザインの魅力について詳しく解説します。
目次
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オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨンとは
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1-1. 世界最薄のトゥールビヨンウォッチ
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1-2. Ref.104313の基本スペック
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デザインと素材の革新
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2-1. チタンとタングステンカーバイドの融合
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2-2. スケルトン化による美学と機能性
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ムーブメントの技術的進化
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3-1. キャリバーBVF 900の特徴
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3-2. 特許技術と構造の革新
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ブルガリの超薄型時計への挑戦
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4-1. 2014年から続く記録への挑戦
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4-2. Watches & Wonders 2025での発表
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まとめ
1. オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨンとは
1-1. 世界最薄のトゥールビヨンウォッチ
2025年、ブルガリは「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」Ref.104313を発表し、厚さ1.85mmで世界最薄のトゥールビヨンウォッチとして新記録を樹立しました。この記録は、同ブランドにとって超薄型時計製造における10度目の世界記録達成となります。このモデルは、2014年に始まったブルガリの超薄型時計への挑戦の集大成とも言える存在です。
1-2. Ref.104313の基本スペック
Ref.104313は、直径40mm、厚さ1.85mmのチタン製ケースを採用し、手巻きのキャリバーBVF 900を搭載しています。このムーブメントは、28,800振動/時で駆動し、42時間のパワーリザーブを備えています。また、フライングトゥールビヨンを搭載し、スケルトン化されたデザインが特徴です。
2. デザインと素材の革新
2-1. チタンとタングステンカーバイドの融合
このモデルは、ケース、ベゼル、ラグにサンドブラスト仕上げのチタンを使用し、ムーブメントのメインプレートには高硬度のタングステンカーバイドを採用しています。これにより、超薄型ながらも高い剛性と耐久性を実現しています。また、厚さ1.5mmのチタン製ブレスレットが一体化され、全体の薄さとデザインの統一感を高めています。
2-2. スケルトン化による美学と機能性
ダイヤルはスケルトン化され、ムーブメントの構造美を際立たせています。特に、5時位置に配置されたフライングトゥールビヨンは、視覚的なインパクトとともに、時計製造技術の粋を感じさせます。また、時・分表示はオフセンターに配置され、独自のデザイン性を持たせています。
3. ムーブメントの技術的進化
3-1. キャリバーBVF 900の特徴
キャリバーBVF 900は、ブルガリが自社開発した手巻きムーブメントで、厚さ1.85mmのケース内に収められています。このムーブメントは、28,800振動/時で駆動し、42時間のパワーリザーブを備えています。また、フライングトゥールビヨンを搭載し、スケルトン化されたデザインが特徴です。
3-2. 特許技術と構造の革新
このモデルには、8つの特許技術が採用されています。例えば、ムーブメントとケースを一体化する構造や、新しいバレル構造、モジュラー構造の採用などが挙げられます。これらの技術により、超薄型でありながらも高い精度と耐久性を実現しています。
4. ブルガリの超薄型時計への挑戦
4-1. 2014年から続く記録への挑戦
ブルガリは、2014年に「オクト フィニッシモ トゥールビヨン」を発表し、厚さ5.0mmで当時の世界最薄トゥールビヨンとして注目を集めました。その後も、2016年のミニッツリピーター、2017年のオートマティック、2021年のパーペチュアルカレンダーなど、次々と世界記録を更新し続けています。