【Patek Philippe】 ノーチラス 5711/1A-018(通称“ティファニーブルー”)──最後の5711が“伝説”になった理由

5711/1A-018は、ノーチラス5711の“最終到達点”として語られる特別仕様です。ティファニー創業170周年を記念して登場し、象徴的なティファニーブルーの文字盤とダブルネームを備え、製造数はわずか170本。実用スペックは5711らしく端正なまま、それ以上に「歴史」と「希少性」が価値を決定づけた一本です。


目次

  1. 5711/1A-018とは何者か(“最後の5711”という立ち位置)
  2. デザインの違いはどこか(ティファニーブルーとダブルネームの意味)
  3. スペックと中身(サイズ・ムーブメント・日常性能)
  4. なぜここまで評価されるのか(170本限定とオークションが作った物語)

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目次

1. 5711/1A-018とは何者か(“最後の5711”という立ち位置)

5711/1A-018は、パテック フィリップ「ノーチラス 5711/1A」をベースにした、ティファニー創業170周年記念の限定モデルです。最大のポイントは、“終売が強く意識されていた5711の、極めて象徴的な最終章”として登場したこと。製造本数は170本とされ、出回りそのものが極端に少ないため、マーケットでは“通常の希少モデル”とは別次元の扱いになっています。

2. デザインの違いはどこか(ティファニーブルーとダブルネームの意味)

このリファレンスの核心は、文字盤。いわゆるティファニーブルーのラッカーダイヤルに、12時位置のPatek Philippeに加えて、6時位置に「Tiffany & Co.」署名が入る“ダブルサイン”仕様です。
また、外装や基本シルエットは5711らしさを保ちつつ、針・インデックスのトーンや日付窓フレームなど、細部で特別感を積み上げる設計だと紹介されています。

3. スペックと中身(サイズ・ムーブメント・日常性能)

“話題先行”に見えて、ベースはあくまで5711の完成形。主要スペックとしては、ステンレススチール製ケース/ケース径40mm/10気圧防水、ムーブメントは自動巻Cal.26-330 S C、機能は日付表示という構成が広く案内されています。
つまり、コレクション性が強い一方で、「時計としての使いやすさ」はノーチラスの王道そのもの。特別仕様でも“日常の道具感”を崩さないのが、このモデルの怖いところです。

4. なぜここまで評価されるのか(170本限定とオークションが作った物語)

5711/1A-018が“伝説化”した最大のきっかけは、オークションのインパクトです。フィリップスのニューヨークのオークションでは、このリファレンスが総額約650万ドル(手数料込み)で落札されたと報じられ、時計そのものだけでなく「ニュースとしての拡散力」まで含めて価値が増幅しました。
さらに、ティファニー×パテックのダブルネーム、“最後の5711”の象徴性
170本という説明不要の希少性が重なり、通常の人気モデルの相場形成(需給)では説明しきれない領域に入っています。


まとめ
5711/1A-018は、ノーチラス5711の完成された実用性に、「ティファニー創業170周年」「ダブルネーム」「170本限定」という“歴史的な理由”が重なった特別な最終章です。スペックは5711の王道そのままなのに、評価軸は完全にコレクションサイドへ振り切れた――だからこそ、相場以上に“物語”で選ばれ、語られ続ける一本になりました。

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